俳優 清水章吾さんと対談

対談風景

代表取締役社長:吉岡弥与子
  取締役専務:吉岡洋介
    ゲスト:清水章吾(俳優)

厳選素材の美味しい珍味を愛情と徹底した品質管理で皆様に。

清水 松前町は古くから珍味が有名だと伺っています。
吉岡 おっしゃる通り、唯一の地場産業として古くから小魚珍味の製造を手がけている業者が多く、現在では全国で80%のシェアがございます。ちなみに当店は創立して70年ほどになります。
吉岡(専務) 珍味会社としても町内だけで30社ほどあります。当社へはコンビニエンスストアさんやさまざまな企業の方が訪問されていますが、「助六さんは商品ひとつひとつを大切にしているね」と一様にお褒めの言葉をいただくのですよ。素材は厳選しているものの外国産ということで混ざった異物をしっかり取り除くのはもちろん細部まで徹底的に検品するといった姿勢が評価につながっているのではないかと。
清水 現在の成功は企業努力の賜物ですね。
吉岡 機械で検品した上で最終的に人間の目で一つ一つ厳しく検品しています。以前に当社商品が『発掘あるある大辞典』などテレビで取り上げられてかなりの反響があったのですが、その時は本当に大変だったものの検品に関しては徹底してきました。
当時番組で紹介された『商品名』はこちら>>
吉岡(専務)また、BSEや鳥インフルエンザなど昨今は消費者が食に対して厳しいですから、当社としても試行錯誤を重ねつつ安心・安全であることはもちろん、味や食感、におい、風味を大切に製造しています。
清水 ところで、これまでの歩みを振り返っていかがですか。
吉岡もともと父や姉が営んでいたのを平成6年に引き継いだのですが経営難に陥っていた会社を立て直さなければならなかったためしばらくの間はほんとに大変でした。また当初は専務にも少しの甘えがあったようですが(笑)、もう一回会社を伸ばしたいという気持ちから修行して鍛えなおしてもらい、ようやくいろいろな製品を自分で研究できるまでになったという感じですね。
吉岡(専務) 私は高校のときに事故にあってから物事に対する意識や姿勢にかなり変化がありましてね。小さな爆発事故でしたが顔に怪我を負ってしまったため、いずれは就こうと思っていた営業職をあきらめ、商品ひとつひとつの味と品質を守って松前町で一番の企業を支える裏方に徹しようと考えました。
清水 つらい経験から得たものは非常に大きかったのですね。
吉岡(専務) 私自身これまで人が困っているのを見ても、単に見た目だけで判断するなど様々な面で甘えがあったと思うのですが、事故を経験してから自分に何ができるのかということを真剣に考えるようになり、それでこだわりの商品を世に出すための努力をしようと。何よりうれしいのはお客様からの声でして、例えば「かまぼこを珍味にできないのですか」というお手紙をいただいたのがきっかけで新製品の『シーフードジャーキー』につながるなど、人とのふれあいを通してやり甲斐も感じています。ビーフジャーキーがBSE問題でかなり落ち込んでいるだけに、目玉商品として力を入れているところです。
清水 消費者のニーズに素早く応えられるというのが素晴らしいですね。
吉岡(専務) それが当社の強みでもあります。かまぼこは1週間ほどしか保持しませんが、『シーフードジャーキー』は2〜3ヶ月は大丈夫です。国内産のほっけを使用したものですが、試行錯誤を重ねながらの開発で3ヶ月ほどかかりました。
清水 これはおいしいですね。私の家内はビール好きですから喜びそうです。(笑)
吉岡(専務) 奥様にもぜひ(笑)。自分が食べて美味しいものを誠実な姿勢で作りたいので常に真剣勝負です。お客様の信用はお金では買えませんから、安心かつ安全な商品をご提供することこそ私どもの使命であると考えながら取り組んでいます。
清水 新製品も出てますます楽しみですが最後にこれからの展望をお願いします。
吉岡 商品と会社と人-そのすべてが私にとって宝ですのでこれからも"心"を大切に頑張っていく所存です。
吉岡(専務) 享保の大飢饉の時に、食べるものがなく餓死者が続出する中、義農作兵衛という方は、毎日休まず耕作をしていました。しかしついに彼も飢えで倒れてしまったため近隣のものは「麦飯を食べたらどうか」と言ったのですが、「1粒の麦種が来年には100粒にも1000粒にもなる」と言って結局1粒も食することなく後世に残し亡くなっていったとの逸話が当地にたくさん残っています。このように義農作兵衛さんが庶民のために取り組んできたプロセスを大切に「珍味といえば助六」といわれるまでに発展させ、そして松前町の地域活性化につなげたいですね。
清水 現代の義農作兵衛さんとして、地域のために一層のご活躍をお願いします。
※対談は国際グラフ 2004年7月号に掲載されたものを転載
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